聴いていますか? 今年の良かった音楽です。リリース順。
Best Albums
電気グルーヴ - 30
電気グルーヴ30周年おめでとうございます! Shangri-La を 2raumwohnung の Inga Humpe ボーカルでリメイクしたり、富士山がテクノディスコになってたり、Flashback Disco が最近のライブっぽくなってたり、wire, wireless が新しくなってたり! まあなんかストリーミングで聴けないんですけどね。買えないし。僕はCDを持っているので聴けますが……。DENKI GROOVE CUSTOMER CLUB にも入っていますが……。
The Chemical Brothers - No Geography
ケミカル兄弟のニューアルバム、過去最高レベルのカッコよさでは? 特に4曲目 "Got To Keep On" が激ヤバ。フジロックのグリーンステージはどうだったのでしょうか(中継なかった)。グラストンベリーでのライブの様子を見てカッコよすぎて鼻血が出ました。来年の来日ツアー行きたいなあ。
Seba Kaapstad - Thina
南アフリカ共和国・ダーバン出身の Zoe、スワジランド出身の Manana、そしてドイツ出身の Seba と Pheel による混成ネオ・ソウル・カルテット。ジャズとソウルとアフリカン。聴いたことがあるようで初めて聴くような不思議なサウンド。特に1曲目 "Thina" が良い。
Aura Safari - Aura Safari
サウスロンドンのディープハウスレーベル〈Church〉からリリースされたイタリア5人組のデビューアルバム。ジャズ・ハウスとフュージョンが入り混じったような、今のUKの面白さを体現したような作品。
Moodymann - Sinner
デトロイトの偉人 Moodymann が地元のレコードショップと本人主催のバーベキューパーティーでだけ売っていたと噂のレコードが配信されました、どういうことなんだ。安心と信頼の Moodymann 印。
Popp - Laya
ミュンヘンのジャズ・クインテット Fazer の Simon Popp によるソロ作品。ミニマル・エレクトロニカとアフリカン・パーカッションの合いの子みたいな。熱いのか冷たいのかよく分からないリズムとビート。
Barker - Utility
Berghain / Panorama Bar のレジデントで〈Leisure System〉の共同創設者 Sam Barker が〈Ostgut Ton〉からソロデビュー。「キックが存在しない、しかしテクノとしか言いようのない音楽」という凄まじい一品。エレクトロニカでもアンビエントでもなく、これはテクノだ。
花譜 - 観測
バーチャルYouTuberシーンが生み出した奇跡の14歳が高校受験を無事に終えて15歳になってカンザキイオリとPALOW.とで作り上げた珠玉の1枚。4曲目 "心臓と絡繰" はアルバムバージョンでより荘厳になり、9曲目 "過去を喰らう" でノックアウト。全曲アンセム。
https://kamitsubaki.booth.pm/items/1460188kamitsubaki.booth.pm
https://kamitsubaki.booth.pm/items/1460435kamitsubaki.booth.pm
ずっと真夜中でいいのに。- 潜潜話
何もかもが完璧な日本音楽シーンの新しい至宝。11曲目 "正義" は、昨年衝撃を与えた(この1stアルバムでもラストに収録されている)"秒針を噛む" を超える逸品。
Best Singles & EPs
HIMEHINA - ヒトガタ
田中ヒメと鈴木ヒナ、2人組バーチャルYouTuberが歌う仮想の存在への賛歌。VOCALOID文化のひとつの到達点。
Free Level - Blue Grass
80年代のカルト・シンセ・アーティスト George Theodorakis と、カルト・ニューウェイブバンド Sharp Ties のギタリスト Petros Skoutaris によるデュオの幻の音源が再発。今聴いてもカッコいい。
Chaos In The CBD - Orange Blank
ニュージーランド出身、現在はロンドンを拠点とする兄弟ハウスデュオによるトランシーなハウストラック。こういうのは永遠の良さがある。
Kizuna AI - AIAIAI(feat. 中田ヤスタカ)
キズナアイと中田ヤスタカのコラボレーションは、最終的にサマーソニックのステージに結実しました。お見事。MVも現代的で素晴らしい。
KH - Only Human
Four Tet の別名義。Nelly Furtado "Afraid" をサンプリングした死ぬほどアガるキラートラック。メッセージ性も高い。
Gerry Read - It'll All Be Over (DJ Koze Remix)
レーベル買いできる DJ Koze の〈Pampa〉から、ロンドンの Gerry Read が The Supreme Jubilees の1979年のゴスペル・ソウル "It'll All Be Over" をサンプリングした大ネタトラックを DJ Koze がさらに Remix したこちら、今年のディスコ大賞です。
Bonobo - Linked
2017年にはグラミー賞にもノミネートされた Bonobo が〈Ninja Tune〉からリリースした新曲はメランコリックなディープテクノ。最高。
WONK - Moon Dance
東京の4人組ソウルバンド WONK の新曲。ヒップホップとジャズとソウル、アメリカ〜ヨーロッパ〜アフリカと横断していく感じの中で、東京でもこういう音が出るのすごく良いですよね。
Sandunes - 11:11
インド・ムンバイを拠点とするDJ・アーティストの Sandunes の新譜が〈!K7〉から。ダウンテンポ・エレクトロ。
Butch & C.Vogt - Desire
ご存知 Butch、最近よくタッグを組んでいる Chriss Vogt とのトラック。Bee Gees の Andy Gibb の1980年のトラック "Desire" のカバー。グルーヴィー。