冬っぽい音楽が多めです。
Floating Points - Elaenia
マンチェスター生まれロンドン育ち、Sam Shepherd aka Floating Points のデビュー、えっデビュー? そうかアルバムは1枚目か、ということでデビューアルバムです。
神経科学の博士号も持っている彼の、極めて精緻で冷え冷えとする美しいエレクトロニック・ディスク。10分を超える「Silhouettes (I, II & III)」のエレクトロニック・ジャズ絵巻が冬の星空の彼方まで精神をぶっ飛ばしてくれます。前半のファンク・エレクトロ・ジャズ風味から5分を超えた辺りで一気にクラシックへと変貌していく様は必聴。
http://www.beatink.com/Labels/Beat-Records/Floating-Points/BRC-487/
Floating Points - Elaenia - Pluto / Luaka Bop - Bleep
Deadbeat - Walls & Dimensions
ダブテクノ最前線! ご存じ Deadbeat の10枚目のアルバム。
<Ninja Tune> の Fink をはじめ、さまざまなボーカリストをフィーチャーしつつ、カラフルなダブテクノを展開しています。特に3曲目、Delhia de France をゲストに迎えた「Rage Against the Light」が出色。ブレイクで、若い頃の Björk を彷彿とさせる力強く高らかな(そしてちょっとドスを利かせた)歌声が入ってきて、直後に Deadbeat 特有の太く重いキックが戻ってくる、3:30あたりからの展開はお好きな方にはたまらないと思います。
Walls & Dimensions | Deadbeat
Deadbeat - Walls and Dimensions - BLKRTZ - Bleep
https://pro.beatport.com/release/walls-and-dimensions/1658635
Phon.o / Paula Temple - Tw33tz / Oscillate
レーベル終了までのカウントダウンが始まっている Modeselektor の <50 Weapons> が、ラストスパートということでとんでもないクオリティのトラックを量産し始めています。
41番の本作は、とにかく看板アーティストの Phon.o が素晴らしい。90年代を彷彿とさせる重いキックとトリッピーな上モノが「ああ……テクノですねこれは間違いない」という気持ちにさせてくれるのでテクノだと思いました。
Shop | Monkeytown Records
Phon.o / Paula Temple - Tw33tz / Oscillate - 50 Weapons - Bleep
https://pro.beatport.com/release/tw33tz-oscillate/1612163
Shed / Dark Planet
もひとつ <50 Weapons> から45番は Shed さん登場です。きゃー!
とにかく Shed さんの超テクノパワーという感じでボイスサンプルが乱舞する頭の悪い直球ズンドコファンキーテクノです。最高。抱いて! Modeselektor のリミックスはブロークンな感じ。
Shop | Monkeytown Records
Shed - Dark Planet / Dark Planet (Modeselektor Remix) - 50 Weapons - Bleep
https://pro.beatport.com/release/dark-planet-dark-planet-modeselektor-remix/1612159
Clarian - Mission To Bars
ケルンの老舗 <Kompakt> から、カナダ人デュオ Footprintz の片割れ Clarian がリリース。
とにかく3曲目「Ver (11 am Mix)」のディープっぷりが最高。メロディーが泣ける。
Mission To Bars by Clarian | Kompakt
Clarian - Mission To Bars - Kompakt - Bleep
https://pro.beatport.com/release/mission-to-bars/1654897
Fatima Yamaha / Imaginary Lines
2004年リリースの「What's A Girl To Do」が、Hudson Mohawke の今年発表のアルバム『Lantern』収録の「Resistance」でサンプリングされ、その流れでオリジナルが Dekmantel から再発されるという形で注目が集まった Fatima Yamaha(http://jp.residentadvisor.net/review-view.aspx?id=17528)ですが、勢いに乗ってニューアルバムをリリース!
4曲目「Only Of The Universe」が涙腺直撃の泣きメロ満載シンセ・エレクトロ。Sofie Winterson のヴォーカルをフィーチャーした7曲目「Citizens」も冬にぴったりの美しいポップ・トラックです(間奏のメロが反則)。1曲目のタイトルが「Shuppatsu(出発)」なのも面白いですね。全体的に人なつこいポップさにあふれた、懐かしくも新しいサウンドですので、聴く人を選ばない良質ディスクだと思います。
https://itunes.apple.com/jp/album/imaginary-lines/id1062840882?uo=4&at=10lc52
Fatima Yamaha - Imaginary Lines / Magnetron Music
Fatima Yamaha - Imaginary Lines - Magnetron Music - Bleep
https://pro.beatport.com/release/imaginary-lines/1642335
Kaito - Snow Flow / Light Stones
Hiroshi Watanabe が <Kompakt> からリリースする際の名義として有名な Kaito の名前で、Bandcamp から新曲を自主リリース。
1曲目は2013年リリースのアルバム『Until The End Of Time』収録の名曲「Star of Snow」の続編という位置づけで、雪の降る日に聴きたいので早く雪が降らないかなと思っています。2曲目の方もアグレッシブで良さ。<Transmat> からリリース予定の新曲も待ってます。
Snow Flow/Light Stones | kaito | COSMIC SIGNATURES (Bandcamp)
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