今年もいろいろな音楽を聴きました。みなさんも音楽を聴きましょう。
昨年の様子はこちら。
それではどうぞ。
第30位
▽ Nozinja / Xihukwani
南アフリカからやってきたシャンガーンエレクトロの使者。未来の部族ミュージック。聴いたことのない音楽が聴けるのは、幸せなことですね。
第29位
▽ Tickles / Better Than Mind
湘南のエレクトロニカ・アーティストによる夏っぽい1曲。ゆったりしたリズムが2分を過ぎたあたりでタイトなビートに切り替わっていくあたりが必聴ポイント。
第28位
▽ 相対性理論 / たまたまニュータウン (2DK session)
『TOWN AGE』で一番のお気に入りだった曲の一発撮りバージョン。イントロのメロディーだけで吹き飛ばされる超名曲。
第27位
▽ DeNiro / Organezized
Nina Kraviz のレーベル〈Trip〉から、ロバート・デ・ニーロに捧げられたトラック。トランシー。
https://itunes.apple.com/jp/album/de-niro-is-concerned/id985578710?uo=4&at=10lc52
第26位
▽ John Tejada / Cryptochrome
天才 John Tejada のニューアルバムから、最もスペイシーな1曲。タイトルは青色光受容体タンパク質のこと。
第25位
▽ DJ Koze / XTC
Koze 先生は今年もすごかったですね! エクスタシー! 途中の金管楽器みたいなキンコン言ってる音が好みです。
第24位
▽ Meat Beat Manifesto / Nocebo
レジェンド、ミート・ビート・マニフェスト、まさかの復活。粘っこい音がすごく良い。
第23位
▽ Gajek / Curved Engines, Pt. 04 (Plaid Remix)
ダウンテンポだったオリジナルを、Plaid がグッとテンポアップしてエレクトロに。Plaid の新曲といっても差し支えないのでは。PVもかっこいいですね。
第22位
▽ Gomorra / E01
スイスの新鋭ゴモラさんによる、Shlomi Aber の〈Be As One Imprint〉からのシングル。ぶおーんぶおーんというシンセ音と共にビルドアップしていくのが最高。
https://itunes.apple.com/jp/album/e01-belzebub-spin-single/id1065861638?uo=4&at=10lc52
https://www.wasabeat.com/releases/244320-gomorra-e01-belzebub-spin
第21位
▽ Peter Van Hoesen / Swerve Damiao
ベルギーの Peter Van Hoesen 師匠の新作。永遠に下降していくミニマル。沼。
第20位
▽ Björk / Stonemilker
失恋アルバムであるビョークのニューアルバムは1曲目のコレが一番好きでした。つまり失恋する前?
https://itunes.apple.com/jp/album/vulnicura/id963990166?uo=4&at=10lc52
第19位
▽ New Order / Academic
ニュー・オーダーまでアルバムを出してしまった恐ろしい年だったわけですが、イタロ・ディスコ感満載の中で一番良かったのがこのストレートなギター・ロックだという。ニュー・オーダー節って感じ。サビが良い。
第18位
▽ Shed / Dark Planet
終わりに向かってひた走る Modeselektor の〈50 Weapons〉は絶好調(?)でしたね。ベルリンの Shed によるボイスサンプル乱れ打ちズンドコミニマル。ちょっと懐かしい感じがして素敵。
Shed - Dark Planet / Dark Planet (Modeselektor Remix) - 50WEAPONS - Bleep
第17位
▽ Clarian / Ver (11 am Mix)
ケルンの〈Kompakt〉から、カナダ人デュオの Footprintz の片割れ Clarian の新作。ディープテック。終盤の駆け上がっていくようなシンセのメロディーが泣けます。
第16位
▽ Masayoshi Fujita / Tears of Unicorn
ベルリン在住のヴィブラフォン奏者 Masayoshi Fujita のセカンドアルバム。前作『Stories』も非常に素晴らしかったですが、今回もお見事。森の中か美術館で聴きたいですね。
https://itunes.apple.com/jp/album/apologues/id1016910325?uo=4&at=10lc52
第15位
▽ Pittsburgh Track Authority / Your Situation
ピッツバーグのジャズ・エレクトリック・ハウス・トリオによるハイテックソウル! 抑制の利いた音作りが完璧。
Pittsburgh Track Authority - Your Situation - Freerange Records - Bleep
第14位
▽ Herbert / Strong
Herbert のアルバム『Shakes』はどの曲も素晴らしかったですが、個人的には特にこの「Strong」が好きでした。歌詞がめっちゃくちゃすごいです。
https://itunes.apple.com/jp/album/shakes-bonus-track-version/id975830336?uo=4&at=10lc52
第13位
▽ Fjaak / Gewerbe 15
〈50 Weapons〉より、ベルリンの3人組 Fjaak によるテクノ。テクノ! 以上!
第12位
▽ Nuage / Nulla
ロシアの Nuage によるアンビエント・ベース・ミュージック。シンセとビートとボイスサンプルの絶妙な配合。冬の音楽。
第11位
▽ Nisennenmondai / A' (Shackleton remix)
日本の3人組ノイズバンドにせんねんもんだい、今年リリースの『N'』は、2013年の『N』のリメイクという趣でしたが、合わせて収録されたのが、なんと〈Skull Disco〉の Shackleton のリミックス! 直線的なにせんねんもんだいの音と、螺旋を描くような Shackleton の音が、まるでセッションをしているように絡み合う極上の10分50秒。
Nisennenmondai - Shackleton Remixes - Woe To The Septic Heart! - Bleep
第10位
▽ Giorgio Moroder / I Do This for You (feat. Marlene)
ジョルジオ・モロダーまでアルバムを出してしまった2015年。カイリー・ミノーグが歌う「Right Here, Right Now」や、ブリトニー・スピアーズが歌う「Tom's Diner」も良かったですが、ベストはこちら。
第9位
▽ Deadbeat / Rage Against the Light feat. Delhia de France
ダブテクノの名手 Deadbeat のニューアルバムから。 どことなく Björk を彷彿とさせる Delhia de France の歌声がブレイクで響いて、直後に Deadbeat の重いキックが戻ってくるあたりが大変良い。
第8位
▽ Aphex Twin / piano un10 it happened
エイフェックス・ツインの謎EPは全体的に不可思議サウンドだらけという感じでしたが、そんな中でしっとり響くピアノソロが一番良かったというのはいったいどういうことなのか(去年の『Syro』でも同じようなことを言った記憶があります)。
第7位
▽ Robert Glasper / So Beautiful (Live At Capitol Studios / 2014)
ロバート・グラスパーの8年ぶりの「トリオ」によるアルバムは全曲カバー。ミュージック・ソウルチャイルド「So Beautiful」のカバーのこちらがベスト。演奏が上手すぎてビビる。
https://itunes.apple.com/jp/album/covered-robert-glasper-trio/id993146702?uo=4&at=10lc52
第6位
▽ Cobblestone Jazz / Northern Lights
マシュー・ジョンソン率いる Cobblestones Jazz の新作。唯一無二のジャズ・テックハウス。最高にクール。
https://www.wasabeat.jp/releases/213753-cobblestone-jazz-northern-lights
第5位
▽ Takasi Nakajima / Basic Math Four
デトロイティッシュで高品質なテクノをリリースし続けるオランダの〈Indigo Area〉から、なんと Claude Young と「Different World」としても活動している Takasi Nakajima が新作をリリース! 絡み付くシンセと力強いリズムが「テクノとは何か?」を教えてくれます。素晴らしい!
https://www.wasabeat.jp/releases/242230-takasi-nakajima-basic-math-ep
第4位
▽ Floating Points / Silhouettes (I, II & III)
ついにデビューアルバムをリリースしたフローティング・ポインツ。特にこの曲は、エレクトロニカというべきか、モダン・クラシックというべきか……ジャンル分け不能な極上の電子音楽空間を生み出してくれています。アルバム収録分はPVよりもっとずっと長く、10分43秒もあります。そこには物語があり、感情があります。ぜひ聴きましょう! RAの「今年のベストアルバム」1位!
第3位
▽ Kaito / Star of Snow (AS original mix)
ヒロシ・ワタナベがケルンの〈Kompakt〉より Kaito 名義で2013年にリリースした名盤『Until the End of Time』の楽曲の別バージョンを、Bandcamp からリリース。名曲「Star of Snow」のオリジナルバージョンが圧倒的に素晴らしく、5分辺りからの、アルバム収録分にはなかったメロディーが号泣ポイントです。間違い無く、いま日本で最も素晴らしいテクノアーティストですね……来年はデリック・メイの〈Transmat〉からも新作リリースが控えていますしね……。
Another Stories | HIROSHI WATANABE aka Kaito,Tread,Quadra (Bandcamp)
第2位
▽ Fatima Yamaha / Citizens feat. Sofie Winterson
オランダの Bas Bron によるプロジェクト Fatima Yamaha。2004年にリリースした「What's A Girl To Do」が Hudson Mohawke のアルバムでサンプリングされ、その流れで今年〈Dekmantel〉から再発され、なんとRAの「今年のベストトラック」1位までとってしまったわけですが、そんな彼のニューアルバムもリリースされました。勢いある! とても人なつこく、冷たくも暖かなシンセ・ポップ作品集といった風合いでしたが、特にこの「Citizens」は、隠れたメロディーメーカーとして10年以上の時を経て再評価された彼の本領が垣間見える恐ろしいトラックです。間奏のメロディーは人間業とは思えません。
https://itunes.apple.com/jp/album/imaginary-lines/id1062840882?uo=4&at=10lc52
第1位
▽ Vince Watson / Eminescence
グラスゴーの職人 Vince Watson の今年最も衝撃的なリリースとなった本作は、なんとニューヨークの名門ハウスレーベル〈Yoruba〉から届けられました。彼のキャリア史上もっともメロディアスであり、最高傑作であることを疑わない出来! エモーショナルなマシーン・ソウル・ミュージックのすべてが込められた圧倒的なトラックです。すべてが終わりを告げた明け方に聴きたい、心に迫る1曲。
Eminescence | Yoruba Records (Bandcamp)