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From The Inside

Ubique Media Daemon

濱田浩輔『はねバド!』をこれまでちゃんと読んでこなかったことを謝りたい

『はねバド!』がめちゃくちゃ面白いという話をします。

このマンガは、かつて週刊少年ジャンプで『パジャマな彼女。』というラブコメ漫画を描かれていた濱田浩輔先生が、2013年からgood!アフタヌーンで連載している女子バドミントン漫画です。連載当初はおおバドミントン漫画か珍しいということで読んでいたのですが、2巻くらいまで読んで、うーん可愛らしい女の子たちのコメディ感を交えた楽しいスポーツ漫画って感じですね……主人公がたまに黒いのとかは良いけど……くらいのイメージで、そこで読むのをやめてしまっていました。謝りたい。

1巻の表紙はこういう感じです。

はねバド!(1) (アフタヌーンコミックス)

はねバド!(1) (アフタヌーンコミックス)

可愛いですね。

これが5巻の表紙だとこんな感じになります。

はねバド!(5) (アフタヌーンコミックス)

はねバド!(5) (アフタヌーンコミックス)

表紙に描かれているのは同じ人です。

で、先日出た8巻がこんな感じです。

はねバド!(8) (アフタヌーンコミックス)

はねバド!(8) (アフタヌーンコミックス)

なんだこの絵柄の変わり方は!

ということで最新8巻まで読みました。ちょうど僕が読むのをやめてしまった続きの3巻の終盤あたりから片鱗が見え始め、4巻で一気に絵柄が変わり、かなり濃密なスポ根漫画に変貌します。ジャンプしてラケットを振る選手たちの描写が、コート上の空間を広くとった構図の中でダイナミックに描かれ、キャラクターたちは目つきが鋭くなり壮絶な心理戦(と舌戦)をコート上で繰り広げることになります。

4巻の主人公・羽咲vs小麗戦で一気に面白さが跳ね上がり、5巻終盤から7巻中盤にかけて描かれる羽崎vs荒垣戦でピークに達します。この段階ではもはや荒垣側が主人公のように描かれ、異常なまでの天才として描かれる羽崎は対戦相手を煽りまくるとんでもなくドス黒いラスボスにしか見えなくなっているという始末。羽崎という人物がどのように「作り出されたのか」がストーリー全体を通じて描かれるとともに、そんな天才に対抗する荒垣の姿が圧倒的な強度で描かれます。

この絵力よ……。

作者自身もこの羽崎vs荒垣戦でやり残したことがないくらい描き切ったと書いていますが、そこから始まる団体戦の新章がまた面白い! 羽崎・荒垣に隠れていた副主将の泉が今度は主人公的な位置に立ち、ライバルキャラ・橋詰(8巻の表紙の人)との戦いが描かれる……かと思いきや、相変わらずドス黒く暴走する羽崎に対し、橋詰とダブルスを組むモブっぽかったキャラの重盛が8巻では一番美味しい活躍をするという胸熱さ……!(僕は重盛が一番好きです)

この重盛とコーチのシーン良すぎる……!

要所要所で、各高校のコーチ勢がまた良い味を出してくれるというのもポイントなんです。やり方に違いはあるし、すべてがベストではないけれど、それでも選手のことを考え続けているコーチたちがとにかくかっこいいのだ……だいたいおっさんだけど……おっさんたちかっこいい……!

才能とは何か、勝つとは、負けるとは、天才とは? 久々に、スポーツ漫画に熱くなっています。この漫画、こんなに面白くなってるって早く教えてほしかった……!