秋田書店の季刊マンガ雑誌「もっと!」Vol.2から始まった阿部共実先生の『ちーちゃんはちょっと足りない』が、Vol.6にて最終回を迎えましたね、第1話の時点では純粋無垢なちーちゃんの日常を描いていて「なんだか『よつばと!』みたいなマンガを書き始めたなアベトモ」と思っていたのですが、まあとはいえ最初の時点でよく考えるとちーちゃん中学2年生だよなそれにしてはみたいな不穏な感じはあったものの、第5話あたりから一気にアベトモらしい展開を見せてくれて、なんだこれやべえよどうなってるんだよとわめき続けることになった本作、真の主人公はちーちゃんではなく友人のナツであり、ナツもちーちゃん同様「足りない」存在で、その「足りなさ」を埋め合わせるためにとった行動がいつまでもいつまでも暗い影を落としていき、ちーちゃんは友人たちのおかげで贖罪の機会を得たのに、もうひとりの友人・旭は嫌なやつらだと思っていた同級生たちの素顔を知って仲良くなったのに、ナツだけはどこまでもどこまでもひとりきりで閉塞的な町をさまよい黒い影となっていって、だけれどもちーちゃんはちーちゃんであって、歪んだ救済に縋ってナツは泣き笑いの表情を、その笑顔は醜くて美しくて、まるでこの世界そのもので、アベトモのほんわかした絵柄に支えられた優しい物語は、真綿に包んだような息苦しさが、希望なのか絶望なのか、
単行本は5月発売予定です。
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ちーちゃんはちょっと足りない | 秋田書店
読んだ直後の様子
ああ……ああ……ああ……
— minekouki(みね) (@minesweeper96) 2014年3月17日
あああー
— minekouki(みね) (@minesweeper96) 2014年3月17日
aaa
— minekouki(みね) (@minesweeper96) 2014年3月17日
あまりにも最高
— minekouki(みね) (@minesweeper96) 2014年3月17日
今年最高のマンガ今日決まった
— minekouki(みね) (@minesweeper96) 2014年3月17日