From The Inside

Ubique Media Daemon

インタビューで意識すること3つ

こんにちは。みねです。「編集とライティングにまつわるアレコレ」アドベントカレンダーの3日目です。

adventar.org

昨日はid:note103さんによるVimとPerlの話でした。

note103.hateblo.jp

ある日id:mohriさんから突如アドベントカレンダー参加しますよねみたいに通知が飛んできてアッハイみたいな感じで何も考えずに登録したところ、mohriさんもnote103さんもガッツリ書いてきてこれは大変なので僕がハードルを下げることにします。

今日はインタビューの話をします。

インタビューあれこれ

僕は2008年から2010年まで、エンジニア(特にソフトウェアエンジニア)向けのキャリア系Webメディアの編集記者をしていたことがありまして、この3年で編集とライティングとエンジニアカルチャーとテクノロジーの大体の基礎部分を学びました(あと炎上とかもしました)。ここでの経験が後の仕事の根幹を成しています。

特に好きだったのが「エンジニアにインタビューして記事を書く」という仕事で、編集部に異動したと思ったら一回だけ先輩に連れていかれてインタビューの様子を横で見て(たしかid:tokuhiromさんのインタビューでした)、次からひとりでインタビューに行っていました(初めてのインタビューはid:hirose31さんでした)。なのでほぼ独学です。今だにやり方があってるのか分かってない。

3年間でそれなりの人数のエンジニアに取材をした気がしますが、その中で意識するようになったことが3つあります。大先輩の皆様がたにとっては当たり前でしょみたいな可能性もありますが、独学でたどり着いたので褒めてください。

  • インタビュー前に調べられることをすべて調べてから臨む
  • インタビュー中に相手が意識すらしていなかった深層の言葉を引っ張り上げる
  • インタビューが終わった瞬間に脳内で記事の構成が完成しているようにする

インタビュー前に調べられることをすべて調べてから臨む

基本中の基本だと思いますが、これをしっかりやったときほど上手くいっている気がするので、やっぱり基本は大事。

よく仮説をもって取材に当たれと言われますが、聞かなくても調べられることを一通り調べ尽くしておくことで、仮説が立てやすくなります。既に自分で言ってることを改めて聞いてもあまり意味がなくて、過去にそういうことをしてたり言ってたりするけどこれはどうこう、みたいに深掘りしないと意味がない。

これは割と人と会って何かをする仕事をしている人が共通で行なっていそうだなと思っていて、僕自身も取材に限らず人と会って仕事をするときに徹底しています。徹底してないときは大抵だめです。基本って大事ですね。

インタビュー中に相手が意識すらしていなかった深層の言葉を引っ張り上げる

一番難しくて、一番面白かったのがこれです。

予定調和的な回答にはあんまり意味がなくて、質問を投げかけて、相手が考えて、その結果「考えたことがなかったけど、もしかしたらこういうことかもしれない」という言葉が生まれると、そのインタビューは良いもの、価値のあるものになったなあとよく思っていました。ただの一問一答とは異なる価値形成がここには存在します。

これが一番うまくいったなと個人的に思っているのがid:t-wadaさんへのインタビューで、記事は恥ずかしいから貼らないですけど(自分の過去の文章を読み返すのは恥ずかしいのです)、とても思い出深い仕事でした。

よくいかに本音を引き出すかみたいなことが言われていて、ジャンルによってはそういうことも必要なんだと思うのですが、ここではそういう文脈ではなくて、インタビューが行われたことで相手にとっても価値が発生する、みたいな意味合いです。結果として読む人にとっても高い価値につながるんじゃないかなと思って仕事をしていました。

インタビューが終わった瞬間に脳内で記事の構成が完成しているようにする

これはある時期からできるようになったんですけど、終わった瞬間に脳内では記事ができてると良いですね、というやつです。

僕はテープ起こしをしません。テープは録るし、発言や正確な言い回しを確認するという意味で聞き返しはしますが、わざわざ頭から終わりまでを起こしはしません。インタビュー中のメモが基本的にはそのまま記事になります。

多分これは賛否があって、いやちゃんと起こせよと言われたらすみませんという感じなのですが、その場でメモを取ったことが多分、一番大切な話なんだ、というくらいの気持ちでやります。

構成も、あとで前後させてひっくり返してはもちろんよくやりますが、比較的、話を聞いた流れに沿って記事が出来上がることが多くて、うまくいったときはひっくり返すことが少ないです。逆にうまくいかなかったときはパーツを並べてあちこちに当てはめたりします。

うまくいったときはもう頭の中に見出しと章立て小見出しと話の流れが完成していて、あとは俺のこの腕が自動筆記するだけだぜみたいになります。



という感じでインタビューしては記事を書いておりました。最近はもう仕事でインタビューすることも無くなりつつありますが、たまにやりたくなるので、勝手に話を聞いて勝手に書いたりしようかな……と、この記事を書きながら思いました。

割と普通の話をした気がしますが、こんなもんでいかがでしょうか。記者やライターの皆さま、人によってインタビュー時に特に意識することが違いそうなので聞いてみたいです。今日はそういう話でした。

それでは。

adventar.org