六本木のWAKO WORKS OF ARTで、ゲルハルト・リヒターの新作展をやっているというので行ってきました。
いやもう、とんでもないなんてものじゃない。
自ら描いた抽象画をデジタル加工してプリントした新作「Strip」が素晴らしかったです。真横に引かれた常軌を逸した色彩の直線たちがどかーんと壁に並んでいて、真正面に立つと遠近感が融解、作品と自分との距離を見失って目眩を起こすという破壊力満点の作品でした。写真撮影OKだったので撮ったけど、これは実物を見ないと伝わらなそう。
リヒターおなじみのガラス重ね作品の新作「8 Glass Panels」がスペースのど真ん中に置かれていました。Stripと組み合わせるとまた違った印象を受けます。
2005年に金沢21世紀美術館で日本初の回顧展を見たときも衝撃を受けましたが(「Eight Gray」とか最高ですよね!)、久々に見たリヒターはやっぱり最高でした。2011年からロンドン→ベルリン→パリと大回顧展が巡回しているそうで、なんとか日本でもやってくれないかなあと思います。
ちなみに隣の部屋のOTA FINE ARTSでは草間彌生の新作絵画展が開かれていました。直線を見た直後に水玉を見るのも面白いですね。リヒター展は1月26日まで、草間彌生展は2月2日までです。
▽ http://www.wako-art.jp/exhibitions/data/2012/gr2012/
▽ 現代美術作家ゲルハルト・リヒター新作展、日本初公開作品を多数展示 | CINRA
▽ http://www.otafinearts.com/ja/exhibitions/2012/post_89/