ウォルト・ディズニー・ジャパン『ファイアボール チャーミング』、未来に至るためのゲームとテーブルマナー、3DCGアニメーションが辿り着いた場所

早起きはつらい。イワシの頭もいただきます。石橋を叩いて壊して大目玉。猫にごはん。門前の小僧呼び鈴ならして猛ダッシュ。壁に耳ありここにあり。——なんという茶碗蒸し。

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すわ!

前作『ファイアボール』から3年の時を経て2011年に放映されたディズニー・ジャパンの3DCGによる高密度インダストリアル・ギャグ・短編アニメーション『ファイアボール チャーミング』がBD/DVD化されました。全人類以外は買うべきです。筆者は限定版「ちくわぶボックス」を購入しました。解説が収録された特典のビジュアルブックが実に秀逸で大満足です。

『ファイアボール』よりも過去のお話である本作では、麗しきドロッセル・フォン・フリューゲルお嬢様も執事ゲデヒトニスも未だ「ロボット」的な外見であり、人類へと接近するに至っていないお姿を拝見できます。個人的には今回のメカメカしいドロッセルお嬢様も大変お美しいと思いますよ?

【HD】2/22発売ブルーレイ/DVD「ファイアボール チャーミング」プロモ映像 - YouTube

相変わらず1話あたり約2分のハイスピードで展開されるドロッセルお嬢様とゲデヒトニスの言葉遊びは健在です。が、今回はそれに加えて、フルHDによる3DCGの映像的魅力をこれでもかと披露してくださっています。話していることはテーブルマナーについてなんですけどね。

コミュニケーションの困難さというテーマはそのままに、よりディープに「なぜ私たちは気持ちを言葉で伝えねばならないのか」という疑問へと接近するドロッセルお嬢様は、正直に申し上げますと、毎度のごとくゲデヒトニスの名前を忘れていた前作(未来)よりもずっとこう……と思っていたら、その辺りの謎はきちんと最終回で解明されました。

本当にもう、最終回である13話は素晴らしい。あまりにも素晴らしいので、ほんの少しだけセリフを引用します。ああ、本当に素晴らしい。3DCGで描かれたロボットの紡ぐ言葉がこんなに美しくてよいのだろうか!

この次はきっとうまくいくわ
確信しております
世界をふたりじめしよう
さようでございますね

そうして世界は『ファイアボール』へと至ります。チャーミング人類という夢を経て、ファイアボール作戦を完遂するために。あるいは、ゲームを経て、テーブルマナーを修得するために。

ところで、なぜかようにも、ちくわぶを推されるのでしょうか……。

ファイアボール|テレビ|ディズニー公式
『ファイアボール チャーミング』BD/DVD発売記念特集
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