池永康晟、川端龍子、ピエール・スーラージュ、沖潤子、不染鉄

観たい美術展がたまっていたので、お休みの日に一気にハシゴしました。

池永康晟展 @ 新宿高島屋 美術画廊

新宿からスタート。

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美人画の人。日本画っぽさに最近のイラストレーターっぽさがちょっと混じって面白い。

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きれい。

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7月17日まで。入場無料です。

美人画の復興に向けて―池永康晟の新作展が開催 | Art Annual online

新宿高島屋なので人形町今半でお昼を食べました。

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恵比寿へ。

特別展 没後50年記念 川端龍子 ー超ド級の日本画ー @ 山種美術館

恵比寿駅から暑い中がんばって歩いて山種美術館へ。

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展覧会ポスターなどでも使われている《草の実》が一番かっこよかったのですが、それ以外もスケールの大きい絵が多くて楽しい気分になれました。会場芸術と揶揄されて「むしろ会場芸術上等」となるの良いですね。あと子どものころに描いた《狗子》が可愛かったです。わんこ。

超ド級のスケール感! 「会場芸術」を貫いた日本画家・川端龍子とは何者か?|美術手帖

《真珠》だけは撮影OKだったので撮った。会期は8月20日まで、一部展示替えあり。

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次は六本木です。

ピエール・スーラージュ個展 @ ペロタン東京

ペロタン!

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フランスのギャラリストであるエマニュエル・ペロタン、東京にも作ったということで。六本木駅すぐの、WAKO WORKS OF ART とか入ってるビルの1Fです。

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オープニングはピエール・スーラージュ個展。黒いぞーかっこいいぞー。

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近付いたり横から見たりすると盛りが分かる。光が反射して、一面の黒い絵なのに角度によって複雑な見え方をする。真っ白い空間とのコントラストが良い。

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大きなガラス張りでビル中央の通りからもよく見える。開放的。内装はアンドレ・フー。

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入場無料。ピエール・スーラージュ個展は8月19日まで。

フランスの現代美術ギャラリー「ペロタン東京」がオープン。 | Vogue Japan
数々の作家を見出した〈ペロタン〉が東京上陸。 | カーサ ブルータス Casa BRUTUS

青山ブックセンター六本木店に立ち寄って『ゲンロン5 幽霊的身体』をゲットしつつ、銀座へ。

第11回 shiseido art egg「月と蛹」沖潤子展 @ 資生堂ギャラリー

刺繍アーティスト沖潤子さんの個展。資生堂ギャラリーすごいすき。雰囲気が良いよね。

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あーだめだめかっこよすぎます。

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古布に刺繍を施して作品に仕上げる。まるで生き物の皮膚のような、生々しい蛹の抜け殻のような物体が暗い空間に吊り下がっていて、これはすごいのよ。

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アワワ。

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刺繍でこんな表現が可能なのか……。

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こういう生き物の皮を剥いできましたって言われても信じる。鳥山明が昔よく描いてた竜の鱗に似てるとか変なことを考えました。7月23日まで。

https://ginzamag.com/archives/27493

たくさん歩いて疲れたし暑くて汗をかいたので、すぐ近くにある金春湯でひとっぷろ。七夕やってました。

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体力も回復したし夕方で涼しくなってきたので、最後のやつに行きましょう。新橋駅まで歩いて、山手線で東京駅へ。

没後40年 幻の画家 不染鉄展 @ 東京ステーションギャラリー

本日のヘッドライナー、不染鉄。

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ぶっ飛びました。全部良い。鳥瞰で富士山や海や薬師寺東塔を描いてるんだけど、細かな人々の暮らしまで描き込んでいて、遠くから見るのと近くで見るのでまるで印象が変わる。

また東京ステーションギャラリーの煉瓦造りと絵がマッチしていて、これは良い美術展ですよ。時間と空間の感覚が吹き飛ばされて、ひたすら山と海と寺と木と人の営みが網膜に飛んできます。

特にぶっちぎりで良かった《山海図絵(伊豆の追憶)》(富士山と、人と、太平洋と、日本海とが、全部入ってる。このでかい絵の前にしばらく張り付いてました)と《いちょう》(小石川の光円寺のおばけいちょうと地蔵菩薩。金色に光る地面は完全に極楽浄土)の2点、色紙が売っていたので買いました。最高。

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素晴らしいトリでした。8月27日まで。そのあと奈良でもやるみたいですよ。

「没後40年 幻の画家 不染鉄(ふせん・てつ)展」が東京ステーションギャラリーで7月1日より開催。 | DRESS [ドレス]
東京初! 謎多き日本画家の回顧展『没後40年 幻の画家 不染鉄』をレポート | SPICE - エンタメ特化型情報メディア スパイス

新宿→恵比寿→六本木→銀座→東京、と回りました。楽しかったです。