清野とおる『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』を読んで耐えきれず金麦とポテトサラダを買いに走りました

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ドラマ化まで果たし、すっかり赤羽漫画家として人気者となってしまった清野とおる先生の、モーツーでの連載『その「おこだわり」、俺にもくれよ!!』がついに第1巻発売です。モーツーでいま一番おもしろい連載なんじゃないかと思っています。

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本作は「つまらない日常生活の中で別にこだわらなくてもいい事に敢えてこだわり、そこに自分だけの幸せを見出しコソコソと楽しんでいる輩」、その名も「おこだわり人」たちの「おこだわり」を清野先生が取材しマンガ化した作品です。

第1巻では、

  • ツナ缶と氷結
  • 寝る
  • アイスミルク
  • ポテトサラダと金麦
  • ベランダ
  • 白湯
  • 帰る
  • 内ポケット
  • さけるチーズをさく
  • コンソメパンチ

についての「おこだわり」を持つ人々が登場します。そのすべてが、圧倒的なまでのこだわりっぷりです。いかにツナ缶やコンソメパンチやさけるチーズを美味しく食べるか、いかにアイスミルクや白湯が美味か、いかに良い形で寝たり帰ったりするか、いかにベランダや内ポケットが素晴らしいか……その真髄を知ることができます。

誰しも、他人には理解しがたい「こだわり」を持っているもの。それをテーマとして連載化し、なんてことのない事象についてオーバーに反応し、その魅力を120%引き出して、読んでいて思わず「や、やってみたい」と読者に感じさせる……そんな清野先生の天才性が実感できる傑作です。ここにはたくさんの「おこだわり人」が登場しますが、それを料理し、完璧な形で描写する清野先生こそ、最強の「おこだわり人」なのではないかと敬服せずにはいられません。

ちなみに本誌で読んでいるときから特に「ポテトサラダの男」の回があまりにも良すぎて、いつかやってやろうと思っていました。

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今回、あらためて1巻を読んでいて耐えきれなくなり、雨の降る中、近くのコンビニに走って金麦(ロング缶ではありませんが)とポテトサラダを買ってきてしまった様子が以下になります。

なんと「こだわり北海道産男爵芋のポテトサラダ」というばっちりすぎる商品名のポテトサラダが売っていたため思わずガッツポーズしました。

実際に食べてみたところ、こんなにポテトサラダって美味いのか……こんなにポテトサラダと金麦って合うのか……っていうかこんなに金麦って美味かったのか……と感動に打ち震える結果となりました。完全に術中にハマっています。

こんなだったっけ!?
ポテトサラダってこんなだったっけ!?
金麦もこんなだったっけ!?

こだわりの果てにある真理。次はアイスミルク、ベランダ、白湯あたりを試してみたいです。

清野とおる、“おこだわり”を持つ人々の生態に迫るノンフィクション1巻 - コミックナタリー