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シギサワカヤ『ヴァーチャル・レッド』、壊れた女と赤い檻

赤い。

ヴァーチャル・レッド 1

Amazon.co.jp: ヴァーチャル・レッド 1: シギサワ カヤ: 本

赤すぎる。とりあえず装丁がすごい。とにかく赤い。赤い半透明のカバーがかけられているのです。カバーを外すといつものシギサワさんらしい女性の絵です。この眼がいいよね……。表紙の絵も装丁も、今年ベストかもしれません。すごく良い。

シギサワさんが2004年から2007年にかけて同人誌で発表していた作品です。現在はWEB楽園で続きが描かれています。しかし……絵柄はともかくとしても、最近描いたと言われても分からないくらいに完成度が高くて驚きます。

戸締まりされていない木造建築に住む、誰にでも体を開く女。左手の薬指には指輪……。なんだこれえ……。主人公を「あなた」と呼び、以前から親しいかのように接しているところを見ると、おそらくは主人公(および、家に訪れるすべての男)を「いなくなった夫」として見ているのかな、と。とはいえまだよく分からないことが多いです。この家での出来事は夢か幻か、目眩がしそうです。ひととおり読み終えて、真っ赤な表紙を再び目にすると、目眩が加速するのでオススメ。

彼女は、普段はちょっと天然っぽい感じだけど、夜は妖艶に……そして間違いなく、ぶっ壊れている。良いですね。2巻も楽しみです。

楽園|白泉社
http://d.hatena.ne.jp/kaya_shigisawa/20120829/p1