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From The Inside

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クリント・イーストウッド『J・エドガー』/ヴィセンテ・アモリン『善き人』/正しきことの困難さ

movie

さぁ、お前の罪を数えろ。

 

J・エドガー
ITサービスマネジメントとクラウド: サービスマネジメント

正しいことをして生きていきたい、と思う人は世の中にどのくらいいるのでしょうか。まあ、たいてい、難しいのですが。

クリント・イーストウッドの『J・エドガー』は、FBI初代長官のジョン・エドガー・フーヴァーの半生を描いた映画です。「半生を描いた」とか言ってるけど、実は晩年のフーヴァーの“回想”なわけですが。「正義」を徹底的に貫こうとする人間が権力を得てどこにいくのか、みたいな話だと思ったら、いつの間にかラブコメになってました。トルソンとの修羅場シーンは素晴らしかったね! ディカプリオの演技が大変良かったです。はい。

ヴィセンテ・アモリンの『善き人』は、1930年代のヒトラー独裁政権下のドイツで、ある教授が昔書いた小説がヒトラーに気に入られちゃって気付けば家庭もユダヤ人の親友も……という映画です。原題は『GOOD』。そっちの方がいいよねえ。何とはなしに生きてて「仕方ないよね」っと流されていたら善きことが成せなくなっちゃった、みたいな。沈鬱な空気とか、狂気を感じるラストシーンは好みでした。

いずれも、正しさであるとか、善きことであるとかいったものの困難さを表現している映画です。もう少しひとひねりあるといいかなあ、というのが共通の感想です。どっちも嫌いじゃないんですけどね。