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道満晴明『ニッケルオデオン 赤』の奇妙な読後感

ざなとりあ とみくすやんな えてぃなむす。

Amazon.co.jp: ニッケルオデオン 赤 (IKKI COMIX): 道満 晴明: 本

シンプルな線で、どこか夢想的な短編を淡々と描く漫画家さんです。奇妙な読後感が中毒になります。

本作は小学館「IKKI」に掲載された連載をまとめたものです。表紙は可愛らしい女の子ふたりなわけですが、よく見ると、体の間に線が引かれていないことに気付きます。イエース、ふたりは××双生児(ネタバレ)。このふたりのお話「ヒールとスニーカー」が物語としては最もまとまりが良い印象ですね。

そのほか、少女と虎の深夜動物園絵巻「Heart Food」、藤子不二雄meetsかぐや姫「竹取パラダイム」、地雷原(MINE)で吹っ飛んだ体のパーツを「私のものだ(Mine)」と主張する人々から回収する「回収委員と幻肢痛」などなど、よくもまあこんな発想が出てくるものだと感心してしまう短編が13本。おもいっきりクトゥルフで狂いまくりの「ぷう太の森」みたいな作品が混じってるあたり、危険すぎる気がします。

センスの良い短編を書き続けられる人というのは、本当に尊敬します。これからもこのままよく分からない路線を突き進んでいただければ幸いです。

http://www.ikki-para.com/tameshi/nickel/index.html